大正湯（大阪天王寺の銭湯）

近鉄上本町駅、谷町九丁目駅、環状線の桃谷駅から徒歩圏内。
四天王寺から歩いて10分程だ。

美肌の湯である軟水風呂と、本格フィンランドサウナが特徴の銭湯。

内番台式だが、女性側の脱衣所前に、番台からも仕切られた大きな目隠しがあり、若い女性でも入りやすい構造になっている。

ナニワ印の排水口こそないが、下足場に1981年4月ナニワ工務店施工の銘がある。
脱衣所も浴室も小さめの銭湯ではあるが、入れ替わり立ち代り、様々な年代のお客さんがやってきて、時折カランが埋まってしまうほどの盛況ぶり。
小さな子供に手を焼くお父さんたちを見ていると、ここには良き時代の空気が息づいてるように思える。

浴室内には、超音波風呂を兼ねる深浴槽（43度軟水）、寝湯・電気・クリニックバスを兼ねる浅浴槽（39度軟水）、水風呂。2階部分にフィンランドサウナ（有料100円）を備える。

フィンランドサウナは３人座れば一杯になってしまう大きさではあるが、本格的を謳うだけあって、テレビ・音楽なし、石焼きストーブ式で室内温度は95度〜100度。
10分程度のサイクルで、ストーブの上に水が落とされてロウリュウが発生し、耳が痺れるほどの熱波を浴びることが出来る。

経験済みの銭湯サウナの中で「最強に気持ちの良いサウナ」だった。

また、美肌の湯「軟水」を使うお浴槽やカランも、明らかに肌ざわりが良く、多くのお客さんが訪れる銭湯になっているのもうなずける。

さらに、ただ湯あたりが良いだけではなく、主浴槽にある2基の超音波風呂は、赤と黄色にそれぞれライトアップされ、そこだけ幻想的な風景になっていたり、超強力な水圧を発生させるクリニックバスなど、見所も多い。

クリニックバスはスイッチで強さが選択でき、その強力さゆえに、まるでシャボンのような細かい泡が浅浴槽に広がってゆくのが楽しい。

ちょうどクリニックバスを使っている時、勢いよく広がってゆくシャボン泡を小さな女の子に一生懸命に汲み出されて、思わず微笑んでしまった。

脱衣所には古い体重計と、色使いがレトロポッブなマッサージ機があるのもチェックポイント。